『ハンカチくまちゃん物語』へようこそ。
このサイトでは、風にのってやさしさを届ける小さなくま、
ハンカチくまちゃんの物語をお届けしています。
心をそっと包む“言の葉”の旅を、どうぞお楽しみください。
目次
ハンカチくまちゃんの物語
2. まほうのことば
公園のベンチでうつむく女の子。
言葉を失ったその子に、くまちゃんはそっと寄り添い、「いいんだよ。言葉がなくても、心は届くよ。」
女の子の手にふれると、心がぽかぽかとあたたかくなった。
「……ありがとう。」 それは、閉じ込めていた魔法のようなひとことだった。
3. ハンカチの森の仲間たち
しろうさは静かな夜に現れ、決断に寄り添う。
さくらとりは、新しいはじまりを見守る。
すいりゅうは、涙をやさしさに変える。
くまちゃんは、そんな仲間たちと一緒に、今日も風にのってやさしさを届ける。
4. くまちゃん、風になる?
「ぼくは、ずっとこのままでいられるの?」とくまちゃんは風にたずねる。
「どんなものも、いつか形を変える。それは消えることじゃなくて、もっと広がることだよ。」
くまちゃんは、そっと風にのり、目には見えないやさしさを届ける存在に。
5. ハンカチの記憶
「ハンカチは手になじんで、思い出になるんだよ。」
しろうさの言葉に、くまちゃんは気づく。
自分が届けた言葉たちは、心に残り、光として生きていることを。
6. 言の葉の森
くまちゃんが旅の途中にたどりついた「言の葉の森」。
そこには、届けられた言葉たちが光になって咲いていた。
それぞれの心に宿った、やさしさの記憶。
7. ルミナリアの光
くまちゃんのふるさと、ルミナリア星に光が戻り始めていた。
地球で生まれた言の葉のやさしさが、星を照らす。
でも、くまちゃんの心には、まだ最後の言葉が残っていた。
8. 最後の言の葉
「ありがとう」
それは、くまちゃんが出会ったすべての人へ贈る最後の言葉。
風にのせて、世界中へとやさしさとともに届いていく。
9. 風の記憶
くまちゃんは、やがて風そのものとなった。
誰かが涙をぬぐうとき、やさしい風がそっと吹く。
それは、くまちゃんがそこにいるしるし。
新しいハンカチがそっと折られるたび、また新しい物語がはじまる。
ハンカチくまちゃん キャラクター設定
基本情報
名前:ハンカチくまちゃん
性別:なし(ぼく、と自称)
年齢:えいえんの5歳
種族:フェアリー(ルミナリア星の光を宿す存在)
出身:地球から77万光年離れた「ルミナリア星」
住んでいる場所:ラフォルムさんのおうち(風がやさしく吹く、心がほっとするきらきらする場所)
誕生のきっかけ:YUKIさんがラフォルムのハンカチを折ったときに生まれた奇跡。ハンカチのくまの体を借りて地球に降り立った。
性格
やさしくて、ちょっぴりおせっかい。いつも誰かの心にそっと寄り添いたいと思っている。
風にふかれるのが好きで、ふわふわと漂いながら色々な場所を訪れる。
ちょっと泣き虫だけど、涙を拭うのは得意。
誰かの悲しい気持ちに気づくと、じっとしていられない。
「言の葉」の力を持っているが、自分でもまだすべてを理解していない。
ときどき自分が「どうして地球に来たのか」考えたりする。
特徴
ハンカチでできた小さなくま。
体はとてもやわらかく、風にふわりと舞うことができる。
うれしい時はふんわりと輝き、悲しい時はそっとやさしく寄り添う。
目は小さなガラスの粒でできていて、やさしく光ることがある。
体にはルミナリア星の光のかけらが宿っているが、その力のすべてはまだ知られていない。
1. ハンカチくまちゃんのはじまり
ある日、そよ風がふわりと吹いた。
ラフォルムさんのおうちの作業台の上に、そっとたたまれた一枚のハンカチ。
やわらかな手が、そのハンカチを折りはじめる。ひとつ、ふたつ、みっつ……
すると、ぽんっと、小さな「くま」のかたちに。
そのとき??風がそっとくまちゃんをなでた。
ハンカチくまちゃんは、やさしいあたたかさにつつまれて、ふわりと目をひらいた。
「……ぼく、だれ?」